家族葬の準備
家族葬は、事前準備が大切です。あらかじめ、お葬式の準備をしておけば、いざそのときになっても慌てずに支度をすることができます。事前の準備といっても簡単なものが多いです。まずは、何が必要なのか整理してみましょう。
事前に準備をすることで、お葬式に関わる大半のトラブルを回避することができます。より良いお葬式にするためにも、ぜひ頑張りたいところです。
家族葬の事前準備で必要なこと
主に葬儀の準備で必要なポイントをピックアップしてみましょう。
- 葬儀のスタイル(本人や家族の希望)
- 葬儀社選び
- 見積もりの比較
- 連絡先リスト作り
- お寺に関すること
1.葬儀のスタイル
どのような葬儀をしたいのか、本人や家族の希望を整理しておきます。
たとえば、家族葬にするかどうか。他には、花に囲まれたい、こういう音楽を流してほしい、というのもありますね。
いわゆる、エンディングノートがあると、本人の希望も伝わりやすく、周りの家族の準備がしやすいので、できればエンディングノート作りをしておいたほうがいいかもしれません。
また、大切なのが、「予算」です。親戚でどの程度まで出せそうなのか、費用感を事前に考えておく方がいいです。
それによって、小さなお葬式でも、「家族葬」「一日葬」「直葬」のスタイルで、どれにするか考える必要が出てくる可能性があります。
2.葬儀会社選び
自分たちが納得のいく葬儀会社を探しておきましょう。これが非常に重要です。
たたでさえ悲しいお葬式。葬儀会社の良し悪しで、葬儀後の後味が違います。
葬儀会社と打ち合わせをするときは、葬儀のスタイル・内容をある程度決めておいて、具体的に詳細を決めていくといいと思います。
その段階で、ある程度、その葬儀会社が良いか悪いか、感触がつかめるかもしれません。
3.見積もりの比較
葬儀会社はできれば一つに絞らず、最初はいくつかの葬儀会社を検討しましょう。それぞれの会社から見積もりを出してもらって、内容を比較していくとスムーズです。
その際は、なるべく細かい項目で見積もりを出してもらい、どの費用までカバーしているのか、追加で発生しそうな費用は何かを確認しておきましょう。
4.連絡先リスト作り
連絡先リスト作りには、いくつかのリストが必要になってきます。たとえば、
- 危篤を知らせる
- 家族葬に呼ぶ
- 死亡通知を出す
といった風に項目を分けてみましょう。それぞれ電話番号、メールアドレス、住所などを控えておきます。
危篤を知らせる
危篤状態になったら、親族に知らせます。大体2親等〜3親等以内が目安とされています。
ここで連絡した人は、基本的に家族葬に参列する範囲だと考えてください。
家族葬に呼ぶ
さらに、2親等〜3親等の範囲に加えて、家族葬に呼びたい人をピックアップします。
お世話になっている人、故人と親しい人など、特に関係の深い人がいいと思います。
家族葬は、小規模な人数で行うのが一般的ですので、親族の人数を踏まえて、適度な人数にしておきましょう。
死亡通知を出す
家族葬が終わったあとに、故人と関係のある人に、死亡通知を出す必要があります。
家族だけでは、故人の交友関係がわからない場合がありますので、生前にどこかのタイミングで整理しておいたほうがいいかもしれません。
5.お寺に関すること
特に、家族葬の準備の場合は、注意しておく必要があるのが、お寺についてです。
菩提寺(家族のお墓があるお寺)がある場合は、あらかじめどんな葬儀にするのか連絡して相談しておくといいかもしれません。
家族葬は大丈夫だと思いますが、直葬の場合は、菩提寺側でOKを出してくれない場合があります。
また、戒名などせずに、読経だけのお葬式、という人も増えています。葬儀費用以外では、大きな金額になるのがお寺に支払う費用ですので、事前にどのようにするのか準備しておくといいと思います。