エンディングノートの注意点
エンディングノートが普及し始めていますが、エンディングノートにはいくつかの注意点があります。書く前に、注意点を押さえておきましょう。
- 手書きでノートに書く
- 保管場所を家族に伝える
- 遺書の代わりにはならない
注意点といっても、あまり構えず、気軽に取り組むようにしてみてください。では、具体的に解説していきます。
注意点1:手書きでノートに書く
エンディングノートはできれば、ノートに手書きで記入しましょう。やはり手書きのノートの方が、保存や閲覧に優れています。
また、鉛筆ではなく、ボールペンで書いた方が安全です。
WordやExcelの形式で無料配布しているエンディングノートもありますが、エンディングノートを書くときは、PCで作成しないようにした方がいいです。一度、印刷しましょう。
パソコン上で作成すると、いざ必要になったときに、遺族がファイルを見つけにくい場合があります。また、ファイルが消えたり、他人が書き換えたりする可能性がありますので、できれば避けたほうが無難です。
また、パソコンから印刷した場合は、ページがバラバラになって、一部が紛失する、ということが内容に注意しておきましょう。
下書きだけパソコンで作るという方法もあるかもしれませんね。
注意点2:保管場所を家族に伝える
エンディングノートが必要になるときは、危篤のときか、臨終の後ですよね。家族は慌ただしくて、エンディングノートが見つけられなかったら意味がないですよね。
- わかりやすい場所に保管する
- 保管場所を家族に教えておく
この2つが注意点です。また、表紙には、「エンディングノート」だとわかるように、タイトルを記入しておきましょう。
注意点3:遺書の代わりにはならない
エンディングノートは、あくまで本人の「希望」を書いたノートです。「遺言書」のように法的な拘束力がありません。その点を注意しておきましょう。
遺言書は法的拘束力がある分、書式や手続きが決められています。一方、エンディングノートは、書式や記入する内容は自由です。
法的拘束力はないですが、エンディングノートは気軽に書くことができますので、遺族のためにも書いておきましょう。遺言書と違って、内容はいつでも追記・変更ができます。
特に、正式な遺言書を書かない場合、できればエンディングノートを書くようにしましょう。葬儀の方法、お墓、遺品、相続といったことで揉めることも少なくなりますし、手続きもスムーズになります。