エンディングノートとは
エンディングノートは、自分の葬儀や死後のことについて、まとめておくノートのことです。家族や親しい人に伝えたいことを書いてある「連絡帳」のようなものです。
遺族への負担をかけない意味でも、より良いお葬式にする意味でも、エンディングノートが果たす役割は大きいと思います。
葬儀とエンディングノート
エンディングノートについて、一番役立つ場面は、やはり葬儀についてでしょう。どのような場面で役立つのでしょうか。いくつか代表的な事例を挙げてみたいと思います。
葬儀のスタイル・内容
エンディングノートにおいて、メインとなるのは、葬儀についてです。葬儀のスタイルをどうしたいのか、遺族としても、故人の意志を尊重したいと考えるものです。
エンディングノートに、自分がどのような葬儀を行いたいのかが書いてあればスムーズです。
特に、遺族に金銭的な負担をかけたくない、といった理由で、家族葬を望むのであれば、エンディングノートがあると非常にスムーズです。
- 遺族が葬儀のスタイルを選びやすい
- 家族葬の参列者(親戚)や外部の人に説明しやすい
という2点の理由があります。
1.遺族が葬儀のスタイルを選びやすい
1つ目の葬儀のスタイルについては、特に家族葬や一日葬で十分だと本人が考えている場合を考えてみましょう。遺族としては、ちゃんとした葬儀をしないといけない、と考えるものです。家族葬や一日葬に抵抗のある人もいると思います。
そのとき、エンディングノートに家族葬にしてほしい、という旨が書いてあれば、遺族としては、葬儀のスタイルを決めやすいですよね。
逆に、絶対に家族葬が嫌だ、という場合にも、エンディングノートは有効です。
2.家族葬の参列者(親戚)や外部の人に説明しやすい
次に周囲への説明について。家族葬のメリット・デメリットの記事で書きましたが、家族葬にする際は、周辺への説明と理解が不可欠です。
「故人の意思・希望です」というのが一番説得力がありますよね。ですので、遺族をサポートする意味でも、エンディングノートはその手助けになります。
連絡先のリストとしての役目
家族といえど、交友関係を全部把握しているわけではありません。本人が亡くなった際、どこに連絡してほしいのか、連絡先を残しておくことは、非常に重要でしょう。
また、どのタイミングで連絡した方がいいのか、そのさじ加減は、本人しか、なかなかわからないものです。
タイミングというのは、例えば以下の3つがあります。
- 危篤のときに連絡
- 葬儀(特に家族葬)に参列してほしい
- 葬儀後に死亡通知を出してほしい
家族が悩まずにすむように、エンディングノートに書いておくといいですよね。
本人だけではなく、家族がサポートしても
エンディングノートは基本的に本人が書くものです。ですが、なかなか本人が書きにくいこともあると思います。
そんなときは、伝え方に気をつけながら、家族側がエンディングノートについて話してみてはいかがでしょうか。
特に、元気で何も問題のないときに声をかけるのがいいと思います。ですので、あらかじめ、なるべく早いタイミングで一度エンディングノートを作ってもらうことをオススメします。
気持ちが変わったら、また書きなおしてもらえばいいですし、なるべく気軽に書いてもらえるといいですよね。